想像を超えてくるボディホラーはもちろん、ビデオシンドロームという医療系SFを、哲学的で政治的で宗教的な善と悪の二項対立で漫画チックに描くのはいつものクローネンバーグ節で、今回はそれにメタ要素を加えた感じ。
〈ネタバレあり〉
「ビデオの画面は心の目の網膜」
ビデオドロームを見ると、もうひとつの脳とも言える腫瘍が発生し、それが見せる幻覚が徐々に現実を蝕んでいく。
主人公は、腹の女性器に挿入されたカセットの指示に従うビデオ人間になり。
そして現実の肉体を捨ててビデオの世界で生きる。
ブラウン管伝導所。
2023-192/字幕