困ったちゃん

夜の困ったちゃんのレビュー・感想・評価

(1961年製作の映画)
3.8
ミケランジェロ・アントニオーニは久しぶり。

一貫して不機嫌そうな妻をジャンヌ・モロー様が演じている点がいちばん納得。柳の葉みたいにユラユラ気ままな夫をマストロヤンニが演じているのもまた納得。

夫と一緒に、互いの友人である男を見舞うオープニングシーンから妻の様子はあからさまだった。はじめは汲み取れないその胸の内。徐々に核心に迫り、ラストの手紙で決定打。殺伐状況も避けられない物語を、落ち着いたしっとり大人な雰囲気で描く。

アントニオーニにしては、わかりやすい作品。
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