バンバンビガロ

無頼の群のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

無頼の群(1958年製作の映画)
3.5
妻を殺された男による復讐劇であり追跡劇。
追跡劇は割と西部劇ではよく見る主題ではあるがやはりヘンリー・キング監督作は作りが良い。敵役のアウトローが四人組でそれを一人一人追い詰めていくスタイルなのだが、この敵役四人がそれぞれ思惑や立ち位置が違っているところが面白く、特に先住民のガイド役であるルーファンはいち早く主人公をハンターであると見抜く有能な人物で、主人公との争いに頭脳戦的な緊張感を与えている。
ラストの主人公の復讐が間違っていたことが発覚するビターエンドも復讐が無条件で肯定されがちな西部劇へのアンチテーゼであり、道徳的で愚直な作風が好感が持てる。
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