Aix

女はそれを待っているのAixのレビュー・感想・評価

女はそれを待っている(1958年製作の映画)
3.9
カンヌ国際映画祭女優賞、監督賞受賞作品。ベルイマンによる流産を経験した直後の女性と、妊婦二人が病院で同室になる話。

かつてキューブリックがベルイマン作品について、“安易な結末を回避してる”とコメントしたらしいけど、今作もまさにその言葉が当てはまる映画でした。少しだけトリアーのアンチクライストっぽかったかな、人間の本質を究極的に描いた作品だと思います。単純に良い映画だけじゃ語れない奥深さと、演出、映像、物語、演技が備わってて、当時これを見た人たちがどんな感想を持ったのか凄く気になりました。というか今の道徳感だったら問題作に分類されそう...

日本じゃあまり鑑賞されていないようですがオススメの映画です。しかも俳優たちはメインから脇役までがベルイマン映画に複数回出てる常連組で固められてるので、なかなか豪華に出来てると思います。
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