のす

HANA-BIののすのレビュー・感想・評価

HANA-BI(1997年製作の映画)
4.5
青みがかった世界とたけしの静かに死を見据えたような目が印象的。銃声と飛び散る血。物語に詰め込まれる遊び心。暴力とユーモアが共生している物語。それらと同時にこの男の愛と優しさに気付いて行く。桜や海、様々な花々がこの映画の景色を美しく彩り、作中の絵画からも北野武という人の芸術性が伝わってくる。言葉に表さなくても胸に押し寄せるものがあるってこういう事かと思った。久石譲の音楽も素晴らしい。ひとつひとつの場面が脳に焼き付いて離れない。傑作だと思う。
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