のすさんの映画レビュー・感想・評価

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貴公子(2023年製作の映画)

3.6

ドンチャカバンバン映画でした。殴ったり蹴ったりアクションの音が凄い迫力あり。大画面で見れたので良かった。カーアクションがとても良いので、好きな人はおすすめ。闘うシーンはキルビルを連想させられる。バーガ>>続きを読む

駅馬車(1939年製作の映画)

3.7

ジョン・ウェインがかっこいい。西部劇はあんまり見たことがないけど、西部劇の金字塔的な作品なのかな。馬から敵が転げおちるところなど迫力が凄かった。銃撃戦もスタイリッシュ!あと、登場人物のキャラが立ってる>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

3.8

気になっていたバス・ドゥヴォス監督作品。中国語、フランス語、電車の音、水滴が落ちる音、などとにかく音がとても心地よく、神秘的だった。寝てしまったというレビューが多いのも納得した。印象的な苔とスープ。中>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.5

本当に半地下はまだマシなのか気になり見に行ってみた。社会の中で目を背けられがちな闇が詰め込まれた作品。なんか現実味がある部分とない部分の格差が激しくて上手く入り込めなかった感はある。若手、イ・ソルヒ監>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.3

この2人は本当に特別だと思った。友情じゃ表しきれない力がある。とても良い台詞が多くて、韓国語でシナリオ売ってるなら欲しい。済州島の景色がとても綺麗!今度行ってみたい。七月と安生が好きだから見たけど、ハ>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.7

ハンヒョジュが天使。じっさい毎日姿変わる恋人がいたらめちゃくちゃ大変だな。全員ウジンだけどハンヒョジュと韓国の名だたる俳優たちとの共演は見どころ。特にイジヌクがとってもハンサムだった!私も朝起きてイジ>>続きを読む

美わしき歳月(1955年製作の映画)

3.7

戦争を経験し、それぞれの立場も変わってしまった友人たち。未来にそれぞれに悩む若者の姿。嫌味ったらしさが無く、まっすぐで見て晴れやかな気持ちになれる。戦後の未来への希望を感じる映画。おばあちゃん映画でも>>続きを読む

古都(1980年製作の映画)

3.7

川端康成の日本の美を大事にする原作の雰囲気をそのままに映画化している。北山杉の美しい景色、2人の少女の儚い運命。山口百恵がぴったりだった。1人二役で同じ場所にいても違和感がなく、鏡のシーンとかはどうや>>続きを読む

絞死刑(1968年製作の映画)

3.0

大島渚の世界を知りたくて見た。難しすぎる。途中頭がこんがらがったけど、とりあえず2時間見た。自分とは、罪とは、国家とは、民族とはなんなのか?無表情のRの問いかけが印象的。後半の演出には若干ついて行けず>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.3

第二次世界大戦中の日本軍の捕虜収容施設での話。そこへやって来たイギリス人兵士。収容所でえらぶる日本兵の歪んでしまった思想など…内容は皮肉てんこもり。内容はなんとも言えないが、音楽がとても心地いい。とり>>続きを読む

ユンボギの日記(1965年製作の映画)

3.3

韓国の貧しい少年。今日もガム売りをして、食事代を稼ぐ。そうしないと家族は飢え死にしてしまう。逃げた母、病気の父。おとうと、いもうと。映っている少年少女たちは今どうなっているだろう。何度も繰り返されるナ>>続きを読む

サマリア(2004年製作の映画)

3.8

そうくるか…となる映画。旅行のチケット代を稼ぐために、援助交際に手を染め始める少女たち。このずーんとした暗さ。景色、音楽が合ってて、すごく良かった。日本で例えるなら北野武っぽい。キム・ギドクこれからみ>>続きを読む

悲しみよりもっと悲しい物語(2009年製作の映画)

3.8

本物の愛とは何なのか。どの立場に立っても考えさせられる話だった。誰に感情移入するかで捉え方も変わると思う。このタイトルはぴったり。結局どうするのが正しいとかは無いんだろうな。でも、本当に悲しい話。この>>続きを読む

復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

3.7

ずっと見たかった映画。本当にひとつの不幸が引き金となって、どんどん新たな不幸を招いていくストーリー。本当に救われない話。血がドロドロ効果音ブシャブシャで韓国映画のえぐみ全開。廃墟の階段のシーンが良かっ>>続きを読む

ぼんち(1960年製作の映画)

4.0

山田五十鈴の大阪弁はやっぱり最高。しきたりに縛られた舟場のぼんぼんと妾たちの物語、それぞれの妾たちの個性が強くて面白い。一番好きなのは蔵のシーン。若尾文子はやっぱりビューティフル。男の女の話だけど、す>>続きを読む

デイジー(2006年製作の映画)

3.7

チョンジヒョンが美しい。オランダ撮影というのもあって異国の雰囲気と悲しい恋物語がマッチしていて、殺し屋×警察×画家主人公の関係は良かったと思う。チョンウソンって今もあんまりこの頃と変わらない。デイジー>>続きを読む

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.6

まさに悲劇だ。ほんと閉ざされた僻地の村系ホラーは不気味。死ぬシーンがインパクト強すぎてぜったい子供が見たらトラウマ。今回もみんなそれぞれ反応が良くて面白い。行き場のない悲しみ、恨みが事件を引き起こして>>続きを読む

細雪 ささめゆき(1983年製作の映画)

3.7

着物がbeautifulだった。東方創立50周年記念作品とのことで、お金かかってるなぁと思いながら見てた。日本の美、わびさびが詰め込まれている作品。姉妹が全員関西弁でおしとやかなトークをしていた。古手>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.7

スケキヨは小さい子が見たら確かにトラウマになりそう。血は争えないという感じだった。全然結末は予想できなかったので、どんどん事実が明らかになって行くのは面白かった。死体を見つけた時など登場人物のリアクシ>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.9

前から楽しみにしてた映画。パク・ソダムがめっちゃくちゃカッコいい。絶対にアジュンマではない。カーアクションはもちろん見どころたっぷり。韓国っぽい狭い路地をぐんぐん抜けていく所などハラハラした。テンポ感>>続きを読む

ビルマの竪琴 総集編(1956年製作の映画)

3.8

ビルマで僧になった日本兵、水島。みんなで元気よく歌を歌うところが良い。ビルマの原風景を感じる場面も多く、もうこういう映画は撮れないだろうなぁと思った。カットの切り替え?が唐突すぎてびっくり。竪琴の音色>>続きを読む

PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

4.4

期待を遥かに超えてきた。日本統治下の朝鮮でユリョン探し。心理戦メインかと思いきや、スーパーハイパースパイアクション映画でしたね。ド派手な闘いに胸が高鳴り、スカッとした。お金がかかってる。皆さん日本語上>>続きを読む

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

4.4

良い、すごく良い映画みた。最後の七日間。木漏れ日に包まれた場所で、亡くなった人々は自分の人生で一番大切な思い出を選ぶ。このドキュメンタリーみたいな雰囲気が好き。本当に存在してるんだなーと感じさせられる>>続きを読む

夜の女たち(1948年製作の映画)

4.1

田中絹代の女優魂を見た。女優陣の演技は力強く、戦争直後に追い詰められた女性達の生きにくさが伝わってくる。考えると結構恐ろしい話で、彼女達を変えた荒れた世間、都合の良い男達への怒りが伝わった。溝口健二が>>続きを読む

近松物語(1954年製作の映画)

3.3

江戸時代いろいろと厳しすぎる。溝口健二は空間の使い方がやっぱり上手だなと思った。蔵の中の場面とか見せ方が良い。あと、雨月物語を見た時も思ったけど、水のシーンが綺麗すぎる。長谷川一夫は美形だなあと思いな>>続きを読む

浪華悲歌(1936年製作の映画)

3.7

悲しいなぁ。言い負かされない山田五十鈴の関西弁が力強くて好き。冷たい世の中に生きていても、やっぱり溝口健二の映画の人物はカラッと描かれていると思う、すごくパワーがある。「祇園の姉妹」を思い出しながら見>>続きを読む

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.4

イ・ヨンエの美貌に圧倒される。罪を被せられたクムジャさんの計画された復讐劇。血がとろっとろだった。見ているこっちが痛くなりそうなシーンもあるけど、美しく芸術的な場面もあった。でも、過去を経由して進む物>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.4

いやぁ素晴らしい。舞台は日本植民地下の朝鮮、詐欺グループの少女スッキは伯爵と組んで下女になり、一緒にお嬢様を騙そうとする…とにかく一筋縄じゃいかない映画。海外映画でこんなに登場人物が日本語で喋るのは珍>>続きを読む

ユンヒへ(2019年製作の映画)

4.2

ずっと気になっていた映画。時が経ってもずっとお互いを思っているということ。小樽の雪の風景もあり、とても美しい映画だった。お墓のシーンはLove letterだなぁと。様々な人を介してどんどんストーリー>>続きを読む

噂の女(1954年製作の映画)

4.1

家が広い!その構造が良く活かされている。置屋の中を女中や遊女が行ったり来たりするのは結構ドタバタ劇の感じもあり面白い。どんな画もばっちり決まっている。もっと哀しくドロドロにもできそうだけど、この物語で>>続きを読む

女優と詩人(1935年製作の映画)

3.8

成瀬巳喜男がコメディを撮っていたとは。起承転結がハッキリしてて好き。ほぼ専業主夫状態の売れない詩人と芝居稽古中の舞台女優。この不思議な夫婦の二人がどちらもキャラが立っていて面白い。個人的にはこの女優と>>続きを読む

妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)

4.3

成瀬巳喜男監督作品の中でもかなり惹かれた。家の中を流れるように映していく場面や、あの室内での登場人物の目配せ!面白いなと思うところがたくさんあった。結構登場人物に対してはっきりしろー!とモヤモヤするの>>続きを読む

女人哀愁(1937年製作の映画)

3.8

そうそう。映画では最後お嫁に行って終わりみたいなことはあるが、もちろん女性にとって結婚がゴールではなく、新たなスタート。お嫁に行って、小言を言われ家政婦以上にハードに動きまくるという哀愁どころなんかじ>>続きを読む

乙女ごころ三人姉妹(1935年製作の映画)

4.3

お染の苦労と姉妹を思う優しい気持ちが沁みた。堤真佐子が素晴らしい。現代にもある三姉妹の物語はやっぱり歴史が長いなと感じる。ラストシーン良かったなぁ。レコードの音飛びも耳に残る。幸薄な感じ漂う姉妹が出て>>続きを読む

銀座化粧(1951年製作の映画)

3.7

なんと哀しい。子供いても年重ねても、いつになっても幸せ目指しても良いじゃないか…と言いたいところだけどそう簡単にはいかない。男は金をせびりにくる。星を見つめる男女の対比。これがこう繋がるのかと面白い部>>続きを読む

浮雲(1955年製作の映画)

3.8

原作既読済み。うーん、文芸大作感。めまぐるしく変化していく戦後の日本を生きる女と男。戦時中、ダラットでの輝かしい日々の思い出から逃れられない。時代にしがみついて生きるゆき子。割り切れない男富岡。岡田茉>>続きを読む

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