このレビューはネタバレを含みます
職責に忠実なあまり大切なものを失っているかもしれない男性の話。後年になって振り返った時のほろ苦さ。繊細で味わい深いですね。タイトルも。自己抑制というより空っぽに近いのかな。カズオ・イシグロが『生きる LIVING』の脚本を務めたのも頷ける。
影の使い方が良かったなあ。ミス・ケントンがすうーっと部屋の中に消えていくシーン。美術や音楽も良かった。
この頃のエマ・トンプソンの顔が好き。劇中では年増扱いされてたけど。20年後のシーンではしっかり老けている。
吉良吉影の好きな映画は本作らしい。