MRT

スカーフェイスのMRTのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
4.0
キューバの刑務所にいた金もコネも学も何もない男が、あそこまでの豪邸に住み、最盛期を迎え、そして死んで行く様はやはり痛快。

長いが、テンショングラフがビヨーンと上下に振れているので飽きない。
ただ、トニー以外のキャラに面白みが足りない感があった。相棒も相棒じゃなくなるし、妹も、のちの妻も作品に爪痕を残すほどのインパクトは持ち合わせていない。

これは映画館で見たら最高に面白いだろうな。トニーの最初の悪事である、海辺で薬を回収しに行き罠にハマるシーンは、鮮明に記憶に残るオシャレでゾクゾクして最高のシーン。

-------------------

2022年3月4日

友人のフランスのよくわからない違法サービスで視聴したから、字幕がフランス語だけで、結構内容の理解に苦労した。特にこういうギャング系の話はスラングばかりだし、更に登場人物のほとんどが移民で訛りがキツくて(キツい訛りを流暢に話してるアルパチーノがすごい)かなり聞き取りづらかった。

とまあちと複雑な環境での鑑賞だったけど、映画自体は結構面白かった。クスリとお金が絡むと誰もが傲慢になって自分を見失うのかな。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のようにクスリと金に溺れるし、『アンタッチャブル』のアル・カポネのように次々と人を殺すし、特に最後の戦闘シーンなんかはかなりクレイジーだったけど、それもまた痛快でした。
学がなくても、肝っ玉が据わっていて、目標に向かって妥協しなければ、"世界を掌握する"ことができるのかもしれないな。
MRT

MRT