ちょこ

トゥモロー・ワールドのちょこのレビュー・感想・評価

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)
4.6
久々再鑑賞。

人類から生殖能力が失われた世界の2027年イギリスが舞台。
文明は崩壊し、イギリスだけが国家として形を残している為各地から移民が集まって来るが、政府は移民を取り締まり収容所に閉じ込めている。反乱組織も存在し、荒廃したディストピアな世界。

主人公は元妻の依頼を受け、とある少女と出会うことになる。
なんとその少女は妊娠していたのだ。


その世界観も素晴らしいし、紛争問題や移民、人権問題など社会的テーマを考えさせるように訴えて来る映画。所々皮肉も効いている。

強く印象に残るシーンが色々ある
細かい描写は避けるが、後半の、病院だったろうか?
そこからのシーンは特に印象的。神々しいまである。
そしてそこで進撃の巨人の同じく後半のとあるシーンを思い出した。

クライヴ・オーウェンは渋くてかっこいい。

また特筆すべきはここぞというシーンで長回しを使っていること。
臨場感がまるで違う。
かなり大掛かりなシーンでの長回しなので、演者もスタッフもミスは許されない。強いプレッシャー感の中での撮影により緊張感に溢れている。
音楽の使い方も結構好き。

暗く、地味めな作品ではあるが、かなりの秀作だと思う。
子供は未来、子供は希望、子供は宝ですなぁ。
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