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村の婦人学級の一のレビュー・感想・評価

村の婦人学級(1957年製作の映画)
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農村のご婦人グループの集会を軸に、日々の家庭生活の様子などが再現ドラマっぽい演出で描写される。姑の小言とマチズモまるだしの夫に挟まれて「良き母」プレッシャーを浴び続ける女性が、自分の考えや悩みを言葉にすることで少し前を向くといったような筋立て。

併映『女たちの証言 -「労働運動のなかの先駆的女性たち」-』(1996)
戦中の社会主義&労働運動に携わった女性たちの座談会・インタビューを撮影から10数年越しで完成させた作品。寝かせたままになっていた素材にようやく手をつけ始め作品として構成していく羽田澄子自身の迷いなどが彼女自身の素晴らしいナレーションでそのまま表明されるのが印象的であった。音楽は湯浅譲二。
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