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ちんころ海女っこの一のレビュー・感想・評価

ちんころ海女っこ(1965年製作の映画)
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オール八丈島ロケの離島暮らしアピール映画になるのかと思ったら、観光開発やら夜這い文化やらを巡る欲負け離島民たちの雑でゲスいコメディに。石堂淑朗と前田陽一のつまらない悪ふざけは、まるで脈絡のない『東京オリンピック』パロディに最も気合いを入れている。燃えるヌード看板と全てに呆れて故郷を捨て去る中村晃子の精悍な表情を捉えたエンディングは強い印象を残す。ストリップ小屋のシーンでショーのBGMが「♪しあわせはおいらの願い~」(『しあわせの歌』)なのが一番面白かった。
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