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男はつらいよのiheugoのネタバレレビュー・内容・結末

男はつらいよ(1969年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

20年振りに生まれ故郷の葛飾柴又に帰ってきた寅さん。
唯一の肉親である妹のさくらはすっかり大人の女性になっていた。
立派になって帰ってきたねと泣いて喜ぶ親戚のおじさん、おばさん。
さくらに縁談の話があり、お見合いの日寅は親代わりとして参加する。馴染みのないホテルのでの洋食に戸惑う寅。周りを楽しませようと下品な発言をしてしまう。縁談は破談になり悲しむさくら、皆で寅に怒り、寅さえいなければと喧嘩してしまう。
皆の気持ちを悟った寅は奈良?に旅に出る。旅先で出会ったのは、帝釈天の御前様とその娘の冬子。寅さんは昔でめきんとからかっていたにも関わらず、すっかり綺麗な大人の女性になった冬子に惚れてしまう。御前様、冬子とともに一緒に柴又に帰る寅。
久しぶりに帰ると、今度は裏の印刷所に勤める博がさくらに惚れていることを知る。さくらも博に気がある様子。
博の真剣な姿勢に押しきられ、少しは協力しようとさくらに博をどう思っているか確認するが、寅さんの聞き方が悪くさくらははっきりと返事をしない。
博にさくらは脈がないから諦めろと伝える寅。生きがいだったさくらを失う苦しさに耐えられず、仕事をやめてさくらの前から姿を消すこと、さくらが大切な存在だったかをさくらに告白する博。
博の気持ちに答えて、さくらは受け入れる。意図せずとも二人が結婚するきっかけを作ったのは寅さんだった。
冬子に惚れていた寅さんだったが、あるとき冬子には婿がいることを知り落ち込む。そして、また新しい旅に出ることを決意する。

結婚式で新郎の父の漢字が読めないところ面白かった。
男はつらいよ、なんでこんなに面白いのだろうか。日常の中にある粋だとか愛、優しさを言葉だけでなく仕草、行動で表現しているのがよく分かる。
兄さんは心から好きな人が出来たことがありますか?兄さんも男なら分かるでしょう。この博の言葉に動かされた寅さん。弟分ののぼるに俺みたいになるなと本気で心配し叱る寅。
笑えるし、切ないし、頻繁に繰り返しは見れないけれど大切な映画シリーズ。
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