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ファイナルファンタジー

『ファイナルファンタジー』に投稿された感想・評価

記録。
損失の最終幻想。

世界中で支持を集める日本のロールプレイングゲーム、ファイナルファンタジーのフルCG映画。シリーズの生みの親である坂口博信が監督・制作を務めた。

今の若い世代は知らないかもしれないが、ゲーム会社スクウェア・エニックスは、かつてスクウェアとエニックスという別々の会社であった。それぞれファイナルファンタジー、ドラゴンクエストというJRPG界の二台巨塔を看板タイトルとして擁するライバルであったわけだ。

本作は当時スクウェア在籍で、FFのゲーム作品の多くに携わった坂口が手掛けたものであるが、ゲーム制作の優れた才能が映画制作のそれとは全く異なるという事をある意味証明してしまった作品なのかもしれない。とにかく驚くほどつまらない。

ゲームのFFとこれっぽっちも似つかないことはこの際どうでもいい。元々ゲームの方の世界観や設定もシリーズを重ねる毎に一新され、「らしさ」というものが無いことが逆に特徴とも言えるからだ。

それよりも全く観客の心を掴まないガイア理論(それ自体が悪いとは言わないが)を全面に押し出した設定や、デザイン・性格面共に魅力に乏しいキャラクターたち、8つの生命体を集めるという展開のうち7つが序盤で達成済みというワケの分からない配分のストーリーは、これの何を楽しめば良いのか疑問どころか最早「無」の境地だ。

当時のスクウェアは本業のゲームにおいて次々にヒット作を飛ばす企業であったのだが、本作の約160億円ほどの膨大な製作費がペイできず(というか出来ると思ってたのか?)莫大な負債を抱え、文字通り会社は傾くことになる。事業撤退の危機の中これが最後かもという思いで世に送り出されたゲームの1作目はヒットし会社を救ったが、本作は逆に致命傷を与えることになったわけだ。

元々映画的な演出が多く見られるFFシリーズだけに坂口の挑戦自体は自然だと思うし悪いとは思わない。長期化する制作期間と膨れ上がっていく製作費を前にしてストップをかけられない体制こそ問題だったのではないだろうか。

悪い意味で歴史的な作品ではあるが、今これを観る価値があるかといえば、強くNoと言いたい。最近観た僕が言っても説得力無いけど(笑)
100億を超える赤字を叩きだし世界で最も失敗した映画として当時ギネスブックにも掲載された作品。

あらすじ

2065年、地球。
人類は地球外生命体“ファントム”の侵入増殖を受け滅亡の危機に瀕していた。
武力による一掃を目指す軍に対し、科学者アキは別の方法でなければ“ファントム”を全滅することはできないと直感していた。


その当時の私は盲目的なFF信者であった為、「FF」がつまらない訳がないと信じ込み、少々理不尽な部分も無理な理由を付け、自分を騙しながら「FF」を楽しんでいた。
だから、本作が公開された当時はかなり期待していたし、つまらない訳がないと信じ込んでいた。
しかし、実際に鑑賞してみると退屈で意味が分からず、途中で睡魔との戦いになってしまった。
救いようがない位つまらなかったのに、そんな訳がないと自分を騙しながら鑑賞していたが、結局眠ってしまい、ストーリーが半分も分からない状態で映画館を出る事になった。
それから15年近く経った今、友人が本作を鑑賞したら面白かったと話していたので、改めて最後まで鑑賞してみたが、当時よりも酷い作品と感じる事となった。

まず、第一に他のレビューでも多く書かれていたが、全くと言っていい程「FF」の世界観が描かれていない。
当時の私も思っていた事だが、大半の人は「FF」が映画化されるのならば、白魔道士や召喚士やバハムートが登場する光の戦士的な作品を望んでいたし期待していたはずだ。
それが蓋を開けてみれば、白魔道士や召喚士どころか魔法というものが登場せず、未知の生命体と銃でドンパチしている劣化版「エイリアン2」となっている。
勿論、チョコボなども存在しない。
変わりにどうでもいい「シド」とか「ガイア」といった単語は存在するが、そこじゃねーだろ!!

てか、誰がこれを観て期待通りの作品だったと思うんだ (゚Д゚)ゴルァ!!
「FF」なのに西暦とかニューヨークとか現実に存在するもの入れてんじゃねーよ ( ゚Д゚)ヴォケ!!
これじゃ唯のB級SF映画じゃねーか ( ゚Д゚)ドルァ!!

世界観が「FF」要素が皆無というのも問題だが、世界観が分かりにくいのも問題だ。
大半のSF映画は、ナレーションや演出や編集などで視聴者に世界観を理解してもらうよう工夫している。
しかし本作の場合、世界観の説明がほとんどなく、するにしてもキャラクターが視聴者が知らない専門用語を織り交ぜて説明するので非常に理解しにくい。
製作者側では専門用語を理解しているのだろうが、こっちは知らないんだよ!!
世界観が分かりにくいから、緊迫しているようなシーンでも何をやっているのかが分からないので感情が高ぶる事もなければカタルシスも感じない。

比較的ゲームの「FF13」に近いが、あっちはゲーム中に

ライトニング「ファルシのルシがコクーンでパージした」

と意味不明な専門用語を言われてもオプションで用語を調べれるし(この作業を強いられる事自体どうかと思うが)、バトルが面白いのでまあいい。
だが、本作の場合は途中で専門用語を調べる事も出来ないし、戦闘シーンはどこかで観たようなものを劣化さたようなのでつまらないので、まだ「FF13」の方がマシである。

ストーリーに関しても、大きなストーリーの前半~中盤をカットして後半だけを描いているような感じなのでかなり理解しにくい。
ゲームの「FF7」で言うと、ディスク1とすっとばして、ディスク2から描いたようなものだ。

昔、大学の友達が、

友達「デジモンの最終回、超泣けるから見ろって!!」

といい、当時の私はアニメのデジモンを一話も視聴しておらず、いきなり最終回のラストシーンだけを観た。
友達はそのシーンを観て私の前で泣いていたが、私は感情を揺さぶられる事はなく、泣けなかった。
白けている私の姿を見て、

友達「これで泣けねーとか信じられねー!!」

と言っていたが、そりゃ泣けないだろ!!
友達は世界観、キャラクター、エンディングに至るまでの経緯を知っているが、私は知らないのだがら・・・。

本作はかなりこれに近い。
所々、感動を煽るような演出がされているが、世界観、キャラクター、そしてここに至るまでの経緯が全く分からないので感動しようがない。
また、街にいる市民がファントムに襲われるシーンがあるのだが、市民の生活風景はおろか、このシーンで初めて市民が登場したので全く感情移入出来ない。
世界観に凝るのはいいのだが、それを視聴者に理解出来るようにもう少し工夫すべきだったのではないか・・・。


キャラクターに関しても脇役は勿論だが、主要キャラクターが全然魅力的でなく、致命的なくらい感情移入が出来ない。
キャラクターのバックストーリーが分かりにくく薄っぺらいというのもあるが、キャラクターの立て方や台詞回しがゲーム的で全く映画には適していない。
キャラクター同士の会話といったら、痴話喧嘩か専門用語を交えた良く分からない会話と状況説明くらいのものだ。
状況説明に至っては画面を見れば分かるのに、説明しているので非常にくどく感じてしまう。

また、

主人公の恋人「ファントムはエイリアンの侵略者だと思っていたが、違う!!」
主人公「そう、彼らは亡霊よ。」

と、2人揃って劇中で一番のドヤ顔をするシーンがあるのだが・・・。


え!?
どうゆう事??
みんなファントムをエイリアンの侵略者だと思ってたの??
初耳なんだけど・・・。
てか、亡霊だと思ってファントムって固有名詞付けたんじゃなかったの ( ̄ω ̄;)エートォ.
視聴者がファントム=亡霊だと思っているのに、今更それをドヤ顔で決められてもねぇ~~ (~ヘ~;)ウーン

他にも命に危機に晒されている仲間に治療を施そうとすると、

怪我した仲間「注射はやめてくれ。」
主人公「分かった」

と一言いい、仲間を放置してどっかに行ってしまう。

いや普通は、そんな事言ってる場合か!!とか一喝して無理やりでも治療しようとするんじゃないか・・・。
このような感じでキャラクターに人間味が無く淡白だと思わせるシーンが幾つも存在する。
これに関してはゲームで考えても雑過ぎだ。
セリフまわしだけではなく、カメラワーク、カット割りなどもゲームのムービーに近くかなり違和感を覚えてしまう。
確かにCGは当時にしては高レベルなのだが、いくらCGが良くても中身がクソだと視聴者の心には響かないぞ!!

以前、坂口博信が、

坂口博信「映画的なおもしろさは本物の映画には絶対勝てません。ゲームならではのおもしろさを追及していきたいと思っています。」

と発言していた。
100億のオナニー映画など作らず、素直にゲームの面白さを追求した方が良かったのでは・・・。
もし映画を製作するのであれば、いきなりオリジナルストーリーではなく、まず「FF4」辺りを映画的に脚本を直してCGで描く方が先ではないだろうか・・・。
この当時、FFファンが望んでいたのはCGを使ってリアルな人間を描写するのではなく、CGを使ってデフォルメキャラを描写することだぞ!!
OzDarkArt

OzDarkArtの感想・評価

2.3
タイトルが悪かったんよ


豪華版パンフレット買ってポップコーンとジンジャエール抱えて劇場で観たよ。

数年間PCのスクリーンセーバーにパンフ付属のディスクに入ってた肩が紅い装甲の隊長がメット被る瞬間の画像使ってたよ。

世界観と設定と主人公たちの装備やら乗り物やら建物の造形には圧倒されたよ。
顔アップのシワやシミ・そばかすまでリアルだったよ。



ストーリーがね。
主人公にもファントムにも感情移入出来んし、

おー

ああね、

うん

そうか。

って感情の起伏を感じなかったんよ。
エンターテインメントしてくれなかったなぁ。
やっぱシナリオ陣も自社の人(だったのかな?)だとRPGの長尺なら得意だったかも知れんけど、
106分の尺で起承転結で魅せる映画の脚本家にスクリプト依頼したら良かったのに。

映像美はホントにすげぇ!かっただけに残念。

つーかコレ、この設定でゲーム化してたら買ったよ?
ファイナルファンタジーてタイトル付けちゃダメだけど。

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