ヒロ

Virginia/ヴァージニアのヒロのレビュー・感想・評価

Virginia/ヴァージニア(2011年製作の映画)
3.5
おっしゃれ〜!って感じの映像美。直前に見た青春映画、ゴーストワールドと世界観は違いますし映像のお洒落の方向性も違いますが、見終わった感想『映像お洒落!』
シン・シティって映画ありましたよね。あれみたいにモノトーン気味に色彩を抑えて、一部彩度上げたり。
でもそれよりゴシック耽美ホラーって感じかな…。星空や月を誇張したりして幻想的な感じ。メリエスの月世界旅行みたいなノスタルジックさもあるというか…。
つまりはシン・シティとメリエス足して2で割った?みたいな。う〜ん…伝わるかな…上手い表現が見つからない…^^;

ボードレールの詩であったり、エドガー・アラン・ポーの亡霊(主人公の妄想?)が主人公の導き手として夢の中に出たり、中々文学・詩的な要素もあり、このセンス・美意識が好きな人は好きでツボにくるだけど、そうじゃない人にはなんだか分からん…って感想になってしまうと思う。
オチがチャンチャン!みたいな終わりなので、自分もそこはどうかな〜って感じたので、ストーリーに期待するものでは無く、雰囲気や世界観を楽しむ目的で見る分には良いと思う。ストーリーは何か時空が前後してたりよく分からん感じでした。現在の事件なのか、過去の大量殺人事件なのか、大量殺人事件の時にエドガー・アラン・ポーが滞在してたのか、時系列が兎に角よくわからないです。
作家の幻覚とか妄想って設定なのかなぁ…。
アート系の学生さんとかにはおすすめするかも…。話はともかく、映像のゴシック耽美&幻想さと、世界観が良いので。
きっと少なからず感性のプラスにはなってくれるでしょう。
(アートポイントが高い映画を、ちょっと高評価してしまうとこがあるので、単純に映画としてだったら実際は3.2位の評価ですかね…(^o^;))
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