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PASSIONのtaatのレビュー・感想・評価

PASSION(2008年製作の映画)
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会話とか、仕草とか、意見とか、
本音とか、嘘とか。

映画の中で語られている隅々を解剖しようとすると、
自分の腹の中にもメスを入れられているような気持ちになる。

長く付き合っている友達同士や恋人にだって言えないことや、
自分だって気づいていない本性があるのかもしれない。

人間関係というものは、
コミュニケーションと同時に、ミスコミュニケーションによって成り立っている。

こんなにも残酷な事実をそれでも美しく描き出す、濱口竜介監督。
間違いなく偉大な映画監督だと思わされた卒業制作だった。
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