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人生のお荷物のTagTakのレビュー・感想・評価

人生のお荷物(1935年製作の映画)
2.5
“お荷物”がまさかの子供。父親が50代で産んだ突貫小僧を「出来損ない」と言ったことを端に発して夫婦喧嘩&別居。しかし、親の気苦労も知らない子供が実家へ戻ったことで夫婦がよりを戻す、男性側に都合の良い大団円。息子のことを想い別居したのに、息子の後を続くように家へ戻る母親の、家父長制に従属することでしか生きられない女性観に対する批評性が全く無い無自覚さ。ラストが、父親が「一番可哀想なのは俺だよ…」と嘆くオッサンファンタジーというのも前時代的という他ない。
OPクレジットの「美術監督・五所福之助」は、五所平之助の親戚なのだろうか。
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