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美女と野獣のanemoneのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1946年製作の映画)
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ジャン・コクトーの美女と野獣

とても贅沢な時間だった。
まるで、宝石達の晩餐のよう

特に、繊細で豪奢な衣装が見どころ。モノクロに映るビジューの煌めき、格調高いベルベットや刺繍の生地
また、野獣の屋敷の装飾も素晴らしい。
クリスチャン・ベラールの美意識がふんだんに散りばめられている。
ギュスターヴ・ドレの挿絵の世界そのもの

ジャン・マレーの野獣は、今まで見た野獣の中で一番優しい目をしていた
だけれども、子供が見たら本当に恐ろしく、醜い野獣に見えると思う。
王子様に戻った彼は、ジュリアン・マッケイを彷彿とさせるような貴公子で、魅力に満ち溢れている。

セドゥの美女と野獣も、ディズニーも、この作品への敬意が込められていると感じる。とても的確にオマージュされている

人間が演じる彫刻や、野獣を焼き尽くそうとする煙、壁から現れるベルなど、撮影技術が幻想的な雰囲気を助長していて、ファンタスティック


〜衣装語り〜
ベル
①田舎風のハートネックのトップスと暗色のスカート。白いスカーフとエプロンが、真珠飾りの少女を彷彿とさせる。
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