タキ

アバターのタキのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
3.6
ジェイクとネイティリがパンドラ星の自然の中を駆け、イクランに乗り大空を飛行する様子は没入感が味わえる。おそらく映画館で鑑賞するとディズニーのアトラクション的になり、家で鑑賞するとゲームをしているような感じ。細部にわたって作り込まれた世界観とアバターの自然な動き、発色の美しさなど2009年の作品としてみても目を見張る素晴らしさだ。
一方、物語は単純明快。希少な資源を奪いにきた地球人と大地とともに生きてきた先住民との二項対立の闘いとなる。地球人の中にも先住民に心を寄せるものもいて、先住民の娘と恋に落ちた男がトゥルーク・マクトと呼ばれる救世主のような立ち位置づけで先住民を導く。そしてラストには自らも先住民の一員として生きていくと決意するのだ。映像の進化とは対照的に昔のハリウッドを彷彿とさせるストーリーライン。
全5作を予定しているようなのでこれから物語の方も新たな展開が待っていると期待したい。
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