あまんだ

暗殺の森のあまんだのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
3.5
少年時代のトラウマが元で、自らの趣味嗜好に怯える主人公が、普通であろうとするあまり、その党の主義から、男性性を強く感じるファシストへと傾倒していく様が描かれている。
が、心から心酔しているわけではなく、自らの内なる欲望から目を外らしたいだけなので、より一層生きるのが苦しいだけって言う、二重苦に苦しむ主人公。
なので、全編、全然楽しそうで無い(笑)
何か、ずっと辛そう。
映像美が絶賛されているだけあって、確かに景色や女性の衣装、カメラアングルなど、非常に美しいので、それで主人公の陰鬱さを相殺しているとは言える。
結局のところ、無理してまで気取ってたファッショも、ムッソリーニ政権の崩壊と共に方向性を見失い、ラスト、さらなる追い討ちをかける出来事がおこる。。。
あんな、トラウマやったのにな。。。
本編が延々陰鬱やったせいで、逆に、ある意味壮大なコント落ちにも見えた。
なんじゃそりゃ!!
あまんだ

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