ゆき

三国志 完結編 遙なる大地のゆきのレビュー・感想・評価

三国志 完結編 遙なる大地(1994年製作の映画)
4.5
3部作通してのスコアです。
三国志の世界を通しで見れるので、時代の移り変わりをより分かりやすく知ることができたと思います。

1部は桃園の誓いから曹操との邂逅、呂布の挙兵など名シーンが続々。
2部は関羽の決死行や孔明との出会い、赤壁大戦など、劉備軍の戦力がどんどん充実していって、一番盛り上がるところかもしれません!
3部は妖術の要素やオリジナルキャラが出たりするものの、三国志の英雄たちの死が次々描かれ、その悲壮さを深く味わうことができました。

劉備のあおい輝彦さんや、曹操の渡哲也さんなど、声優陣もぴったりと感じるほど素晴らしく、もはやこのキャストでないと物足りなく感じる程です!

この映画だからという訳ではないですが、関羽が討死し、張飛が暗殺され、あんなに優しい劉備が感情に振り回されるところ。
あらゆる人に恐れられ、常に時代の中心だった曹操の最期。
敵味方問わず英雄が没する中、一人残された孔明。
そして三国時代そのものも、勝者のいない時代として終わってしまうこと。

一つの時代という長大な物語だからこそ、最期の滅びがより心に残されるのだと、改めて感じられました。
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