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孔雀城の花嫁のmitakosamaのレビュー・感想・評価

孔雀城の花嫁(1959年製作の映画)
2.2
東映YouTubeにて。鳳城・鶯城と来ての3作目。前二作が中々の傑作だったが、今作はチョットだめだろう。余りにも内容が酷すぎる。

中村嘉葎雄が孔雀城の城主。ここに将軍家からお嫁入りする。このお姫さまが美空ひばり。
大仰なしきたりの数々、口うるさいお付きに城主はウンザリ。

そんな中、山奥から降りてきた猟師(大友柳太郎)が占い師の進言でお姫様を嫁に貰うとあり、城に忍び込む。
姫を疎ましく思っている城主の協力もあり、領主はお姫さまを誘拐し雪山へ連れて帰る。

猟師との生活で何も出来なかったお姫さまは、言いつけを守る貞淑な女になっていく。
山賊と揉めたりクマに襲われたりした挙げ句、お姫さまは城からの救出により孔雀城に戻る。
そこで城主は貞淑になったお姫様を迎え入れ正式に夫婦になる。

何この話????
他の方のレビューで、“じゃじゃ馬ならし”を例に取っている方が何人か居たが…いやいやコレじゃ“完全なる飼育”だよ!
そもそもお姫さまはそんなに悪くないじゃん。しきたりを守ってただけなんだから。
城主はもっと酷い。猟師にてい良くお姫さまを当てつけておいて、戻ってきたら実は好きだったって…クズ野郎じゃねーか。
猟師は実は立派な武士で、任務としてお姫さまを教育したとのことだが、じゃあ占い師のくだりは何だったんだよ?

昔の作品とはいえ男尊女卑が酷すぎる。見てられない。脚本も滅茶苦茶。

孔雀城といえば新諸国物語が先にあったのに、なんでこんなタイトルをつけたかも謎。
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