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危いことなら銭になるのbluetokyoのレビュー・感想・評価

危いことなら銭になる(1962年製作の映画)
3.2
テンポがよくて、見ていて楽しくなる。こういうのを見るにつけ、映画にとって、ストーリーとかオチはどうでもいいのだな、と思ってしまう。

と言いつつも、鑑賞の便宜を図るために簡単なあらすじ。
透かし入りの札用の用紙が大量に盗まれた。
それを知った、ガラスのジョー、計算尺の哲、ダンプの健は、盗んだやつは、かならず偽札名人を必要とすると当たりをつけ、香港に行っていた坂本名人が、帰ってくるとの情報により、空港で待ち構える。ところが、秀一味に、坂本名人はさらわれる。
実は札用の用紙を盗んだのは、秀一味。さっそく、坂本名人に札の原板を作らせる。場所はキャバレー、アカプルコ。
ガラスのジョーは、秀一味の使っていた銃から、平和ビルにいることを突き止め、行ってみると、共栄商会というのがあったが、そこには、女性事務員、秋山とも子しかいなかった。秀に電話すると、怒って、とばっちりで、秋山とも子も解雇されてしまった。どうしてくれんのよ、と言う秋山とも子も一緒に付いて来る。
平和ビルのオーナーに聞くと、キャバレー、アカプルコが出てきた。
一方、ダンプの健は、一味の一人を捕まえ、ダンプを使った拷問で口を割らせ、キャバレー、アカプルコを引き出す。
ということで、アカプルコから坂本名人を助け出す。だが、家に着くや、計算尺の哲に連れて行かれる。
一方、秋山とも子は、車ごと透かし入りの札用の容姿を盗み出す。
だが、ガラスのジョー、計算尺の哲、ダンプの健、秋山とも子、四人とも、結局は秀一味に捕まり、全員、ガスで殺されるところだった。
逆に、四人は部屋を脱出するや、秀一味を皆殺しにする。
坂本名人をようやく助け出し、偽札も無事に刷り終わり、あとは、香港の連中とドルに交換するだけとなる。
だが、坂本名人、秀一味が使うと思っていたから、原版に悪戯して、すぐにバレるようにしていた。それでもなんとか、香港の連中をだまして、ドルを手に入れた。
坂本名人が香港から帰ってきていた、というところで、オチがわかってしまうけど。

ストーリーやオチなんかよりも、ガラスのジョーが乗っている、赤くて小さな、今で言えば、コンパクトカーのかわいらしさがあれば、それで十分である(メッサーシュミットKR200というらしい)。
ロケでの撮影も多く、60年前の都心を走り回る。その光景はとても興味深い。
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