垂直落下式サミング

カイジ2 人生奪回ゲームの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)
3.5
今回は、勝てば10億円を稼げるギャンブルマシーン・沼に挑むカイジ。それを取り仕切っていたのは、因縁の相手の市川だった。人気マンガ実写版の続編。
藤原竜也が演じるカイジは、精神性が弱くてナヨい。かつて背負った多額の借金を帳消しにしたのに、一年ともたず再び借金まみれの生活を送っているという設定に納得。ま、そうなるわな。
コイツ、かっこよさがない。カイジの人間臭さのほうにアプローチしていく芝居が苦手だったが、今回に関してはすでに負けてるところからはじまる話なので、よくハマっていた。
一番好きな、地下チンチロリンがダイジェストとして扱われるのが残念。「今日をがんばった者、今日をがんばり始めた者にのみ…、明日が来るんだよ。」ハンチョウの名台詞は、アニメっぽい大仰さに寄せにいくのではなくて、実際に隣の人に言ってるのがよい改編。
このシーンは、フォークにナイフで豪勢なステーキなのかと思いきや、スーパーに売ってるような安そうなトンテキなのが芸が細かくて良き!地下で精一杯の豪遊。ハンチョウ取り巻きに飲み物ついであげて優しい。
漫画では地下物販で売られているモノすべての時価総額はわからなかったが、実写版で解明。カイジの豪遊がどんなに愚かだったのか、よくわかる。