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アラビアのロレンスのyoshimuのレビュー・感想・評価

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)
5.0
長いので小休止で2日かに分けて観たところ満足できた。休憩大事。

砂漠を舞台にトルコ勢力を攻略していくアラブ支援のポジションにいるイギリス軍のロレンス。

62年に公開が信じられない古臭くないような映像描写で驚き。

史実を参考に作られているので単純なアラビアの英雄話しで終わらずトントン拍子と思いきや苦虫を噛むような顔になるロレンスの場面もたくさんあっておもしろい。
なにより博識で変わり者で哲学的思考やユーモアあるゆたかな人間性のロレンスの感情の変化を察するのがおもしろいし作品に味わい深さを与えていると思う。

でもストーリー後半になるほど広大だった砂漠と対照的な盤面上の話しになっていきロレンスは椅子に座る権力者にとってのただの手駒でしかなかったのかはいろいろ考えさせるための含みがあった。

1番の驚きはロレンスは実在した人物で映画以上に多才な人だったらしい。
色んな専門分野に長けていたこと。
そしてホモセクシュアルである可能性もあったらしい。

ロレンスは自身が多才な人間でありながら時代ごとに賞賛と卑下の両方で注目を多く浴びていそれに戦時中の時代を通した利害関係もあったし関わっていた専門分野ごとのロレンスの姿もあって評価は千差万別。

その人物像はカオスだったそうで注目を集めすぎた故によく分からないミステリアスな人物になったのかもしれない。
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