ガブXスカイウォーカー

戦国自衛隊1549のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

戦国自衛隊1549(2005年製作の映画)
3.7
手塚昌明監督は長年、東宝特撮にかかわってきただけあってドラマと特撮の融合はお手の物。本作もまた安心して観ていられる。尾上克郎特技監督による、天母城のオープンセットに天守閣や石油精製プラントのミニチュアを合成した景色は壮観。クライマックスでバズーカ砲で狙撃されたヘリが石油精製プラントに激突、爆発炎上して天母城を崩壊させていく映像はまさに2000年代ならではだ。
ストーリーも、先にタイムスリップした第3特別実験中隊の指揮官が戦国時代で織田信長を名乗り、最新兵器を使って日本の歴史を変えようしたり、追ってきた救出部隊と対戦したりと面白い。ハッピーエンドにしたのもいい。
でも、製作費15億円もかけた大作のキャストが江口洋介、鈴木京香、生瀬勝久、嶋大輔、鹿賀丈史、的場浩司、北村一輝、伊武雅刀、宅麻伸、綾瀬はるか、高畑淳子と言うのはどうなのか? なんか普通のTVドラマと変わらないような? 「じゃあ誰ならいいんだ?」と問われると困っちゃうけど。
まあそれを除けば、2000年代風にアレンジされた『戦国自衛隊1954』はオリジナルの『戦国自衛隊』(1979年)とは全く違った面白さがあって楽しめた。オリジナルはオリジナル、リメイクはリメイク、これでいいのだ。