やわらか

ニュー・シネマ・パラダイスのやわらかのレビュー・感想・評価

4.2
目黒シネマの名画2本立て「Smoke」との組み合わせの1本目として。昔、ビデオで2,3回観たけど映画館でははじめて。いい感じで細かいところを忘れてて新鮮だった。
 
映画の展開としてみると、今回観た日本公開版だと若者になって以降はだいぶ掛け足な感じ。(実際トトの人生のダイジェストとなんだけど)そう言う意味では、後半ちょっと薄味なのかもしれない。
 
ただ、ディレクターズカット版の3時間が適当かと言うと、それも状況によるのかな。今日みたいな2本立ての1本としては、このくらいがちょうど良いのかも。1本だけ落ち着いて観るならディレクターズカット版の方が良いかな。
 
あと、音楽。常にあのテーマ曲が変奏されつつ流れていて、それによって時代の移り変わりとかいろいろなものが表現されていて、単なるBGM以上の使われ方。作品と曲が不可分な映画の代表だよね。
 
役者さんでは、トトやフレドが素晴らしいのはもちろんだけど、お母さん役の人もエレナ役の人もとても綺麗だったなー。あと劇場の支配人や案内人の人も味があって。帰郷の時には2人とも上手く老いた感じが出てたよねー。
 
最後、トトがフレドの遺したフィルムを観ながら何とも言えない表情をする時、映画を観てる人も同じような顔しちゃうんじゃないかな。あれは、他にないこの作品だけの宝物みたいなシーンだよね。
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