スリから研究者へ変貌を遂げる長谷川一夫とその許嫁の芸者山田五十鈴の悲恋物だが、長谷川一夫の恩人の古川緑波が怪物というか変人すぎて彼に振り回されて滅茶苦茶にされる若い恋人の悲恋物という感じもする。ラス…
>>続きを読む川開きの日に煉瓦造りの船着場の倉庫で再会する幼馴染の2人。おぼこい五十鈴の演技に冒頭から心を奪われ、終盤の画面の奥に幽玄と立ち現れる年増の島田髷姿に痺れる。黒沢清のトーン。気合いの入りまくった最初で…
>>続きを読む動くカメラ、同じ映像の繰り返し、急に切り替わる画面など、映像的な面で洗礼されてる印象を受けた。壁に反射する上原の文字。
新橋駅のシーンはベタだけど、『ひまわり』を思い出してうるっときたね。ひまわりが…
掏りをしたところを大学の先生に拾われ、弟子となり学問に励み立派に成長した青年が、幼馴染みの芸者と再会、先生には内緒で結婚するお話。とても面白かった。
ただし、先生の性格を考えると、あそこまで反対す…
長谷川一夫&山田五十鈴の美男美女コンビによる息のあった演技、マキノ流の新派演出、三浦光雄による美しい映像と見所は多い。あと山本礼三郎(『酔いどれ天使』で三船敏郎の兄貴分を演じている役者)の新派とマキ…
>>続きを読む三隅版「婦系図」の方が映画の完成度は高いと思うが極私的好みではこのマキノ版が好き
人物やカメラの動かし方に一切の無駄がない
別れのシークエンスでの桜の木を這うような長回しはなかなか変態的
辛気臭…