小さな村に住む5人の子供が宇宙へ冒険するジュブナイル型SFアニメ。
ポスターから興味が湧いて鑑賞しましたが
残念ながら期待したモノとはかけ離れていました。
"宇宙ショー"って実在の惑星を冒険するではなくて
湯浅政明風のショーだとは想像していませんでした。
世界観もあまりセンス・オブ・ワンダーを感じさせるものではなく
ドラえもんの映画に出てくるようなデフォルメされた既視感の強い宇宙で
正直、あまり面白味がありませんでした。
ですが一番の問題はメッセージ性です。
少人数教室に飾られた
「自分のことは自分でどうにかする
みんなは一人の為に 一人はみんなの為に」の文字。
画面に堂々と露骨に映し出すのですが、劇中の展開からして
子供たちでどうにか出来る範囲を超えています。
一体、大人は何をしているのでしょうか?
悪役は「弱者は救済されるべき」と謳っていますが、
劇中唯一の大人であるポチが完全否定するのは、とてもモヤモヤします。
確かに、5人組の子供たち(特に主人公のヒーロー好き)は強く勇敢ですが
悪役側もやり方が間違っていたとはいえ「弱者の救済」を「悪」として
描写するのは、とても貧相だと感じました。
SFジャンルを取り扱っているので、もう少しスタートレックのように
「異文化を尊重する」などのテーマを扱っていれば、
子供たちに対して夢のある作品になったのに…
ユーネクストにて鑑賞