OGS

パリ、テキサスのOGSのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
3.6
PERFECT DAYSがあまりにも良かったからヴェンダースをしばし巡る。

個人的な好みはカットよりもシナリオだから、カットにはあんまり興味がないんだが、それでもトラヴィスとジェーンのマジックミラーを介したやりとりは絶妙、そのシークエンスのラストカットの長回しも良かった。

恋人から夫婦そして父と母と子の関係の変遷、兄弟や義兄妹との繋がりなどミニマムな設定で、当人同志にしか伝わらない会話のやりとりだけれども、彼ら同志の信頼関係が見る者にしっかり伝わっているということが、この作品を魅力的にしていると思う。

なかでも特に、ジェーンとハンターをここぞという最高のタイミングでキャスティングに成功していて、この2人のおかげでどれ程作品が輝いたんだろう。
OGS

OGS