デニロ

石中先生行状記のデニロのレビュー・感想・評価

石中先生行状記(1950年製作の映画)
4.0
幾度か見る機会があったのだがそのたびに延期になったりして観られなかった作品。上映館は何故かスケジュールを変更して本作を上映しておりました。

世界中大騒ぎの中でのんびりした日本は先週末から演劇等も再開した。映画館は客も入らぬせいかほぼ通常通りに上映。時折席を一つ空けて売る劇場もありますが。そこまでしなけりゃ心配だと思うのなら休めばいいのに。本作を上映した映画館もその口。テープで座れないようにしてあります。

三組の男女のラブストーリーが岩木山の麓で繰り広げられます。きっかけなどそんなものだ、とでもいうような他愛のないことを静かに描いています。観るたびに思うのだが二話目のヒロイン杉葉子はスラリとしていて姿勢も綺麗で美しい。三話目の若山セツ子は、ちゃきちゃきとした東北弁が微妙で可愛らしさ満開。相手役の三船敏郎は突っ立っているだけでも美丈夫で色気があります。

静々とねぷたを引いていたので弘前の祭りなんだろうけれど、青森はなんで跳ねるんだろう。

1950年製作公開。原作石坂洋次郎 。脚色八木隆一郎。監督成瀬巳喜男 。
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