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トリコロールに燃えてのmhのレビュー・感想・評価

トリコロールに燃えて(2004年製作の映画)
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英独開戦前のイギリス→スペイン内戦→ナチスドイツ占領下フランス・パリと次々舞台を変えていく、男女三人の愛情と友情のドラマ。
邦題ひどいね。
視点人物の男は、富裕層で賢くて共産主義活動に傾倒していく当時の最先端をいく知識人。スペイン内戦からフランスに逃れてくるあたりはちょっとジョージオーウェル入ってる。(そんなのどこにも書いてないけど)
ダンサーで写真家でのちにコラボラシオンとなるシャーリーズセロン演じるヒロインは、レニ・リーフェンシュタールを下敷きにしていると思われる。(そんなのどこにも書いてないけど)
ヒロインの親友であるペネロペクルスはモデルでやがて人民戦線側の看護婦となる。モデルはわからなかったけど、このひとのひな型もだれかいそう。
時代背景は抜群に魅力的なのに、いまひとつ面白くない理由を考えたんだけど、
・簡単にひと殺す問題。(=だったら、最初からそのひといらんのでは)
・終盤のヒロインが、ただのコラボラシオンに成り下がってしまったため。
このあたりだと思うんだけどどうだろう。
レニリーフェンシュタールっぽいのではなく、レニそのものでよかったと思うんだけど、公開当時はご存命だから、問題あったのかなぁ。
この時代のことをなんとなく把握してたら、展開が読めたりする楽しさも味わえるけど、不得意だったらかなりつまらないんじゃないかな。
個人的にはそれなりに楽しめたので良かった。
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