先生

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーの先生のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

シネフィルWOWOWのオーディオコメンタリーで見た。
当時の撮影状況や、押井監督が何を考えながら製作していたのか聞けて良かった。

以下は覚書。

・監督としては見返したい作品ではない(計3回程度?)
・4ヶ月で絵コンテの最初から声優のアフレコの最後まで作り上げた
・アフレコ時は絵は95%出来ていた(色付き)
・作画班には1ヶ月前倒しのスケジュールを伝えていた
・トランキライザーの回転するシーンは絵も声優のアフレコも大変だった
・遺伝子の二重螺旋のシーンも手書きで、光も入れるため大変だった
・物を水没させるのが好き(戦車、学校)
・風鈴のシーンなどの幻想的な絵は監督が常日頃から考えているものなのでイメージ出しは苦ではなかった
・世界で一人だけ、廃墟がある、といったシーンも好き
・しのぶを見ているのは監督?キャラを見ている監督を見ている我々観客という構図
・3階建ての校舎という桜先生の台詞は桜先生自体も夢に囚われている
・バクは最後のカタストロフのために仕込んでいた。考えながら作っているので、あまり最後のオチについて考えながら作ったというわけではない
・バクの著作権の©️は誰かグッズを作ってくれないかなっていう思い(当時はグッズ化自体が少なかった)
・監督はラムちゃんより桜先生派
・桜先生は大人として描いている。煙草を吸わせたり、寿司屋の湯呑みでお茶を飲ませたり、しのぶとラムのガールズトークのシーンもすぐ煙草を消したり、大人目線として出している
・あたるとラムのキスシーンは描いたら終わりなので描かない。ラムとの永遠の日常を選んだということ?
・男として女性に「責任とってね」を言われるのが一番怖い
・当時のアニメーターは描いたもんがちなところがあったので、怒られはするが好きなように描きがちだった。ラムがグラマーに描かれすぎることも
・監督自身、教えられ上手と自負しているそう
・飛行機にのって脱出を試みるところは、ヘリコプターも考えたが音がうるさいので却下
・一度世界の全体図を見せたくて空からの絵を出した
・あたるの家でみんなでご飯を食べるシーンは1人の人間が毎日2秒ずつ描くという風に進めた
・スーパーのシーンなど作画が大変なところはテレビシリーズでやれなかったので映画やれて良かったとのこと
先生

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