タキ

ローズマリーの赤ちゃんのタキのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
4.3
若い頃に見た時にはピンと来なかった隣人トラブルや妊婦ライフのいかにもありそうなイヤーな感じ、これが現実なのかマタニティーブルー的な妄想なのかあやふやなままで引っ張ってからのラストの衝撃、よくできてるなぁと今更ながら感心してしまった。ミア・ファローの幼女感あふれる容姿がまた背徳感を掻き立てる。棒っきれみたいに折れそうな首や足、痩せ細り神経症の患者のように目ばかりギラギラしている。ローズマリーがグラマラス美女だったらきっともっと違った雰囲気になったに違いない。1968年の作品だけど内容に普遍性があって古さは全く感じない。ビックリさせる系のホラーより生活に次第に浸潤してくる恐怖の方がジワジワと不安が増してきてあとを引く。こんな内容なのにローズマリーのベリーショートの髪型はすごくカワイイし衣装がどれもすごくオシャレで眼福だった。オカルトとのフシギなバランス、誰のアイデアだろう。
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