ハンスウ

NAGISA なぎさのハンスウのレビュー・感想・評価

NAGISA なぎさ(2000年製作の映画)
3.8
まず、このジャケットはぜんぜん違いますから。こんなイメージの映画ではないです。こんなシーンもないです。江ノ島に住む12歳の女の子の夏休みを描いた成長物語なんですよ。

私は以前はシナリオ雑誌を読んだりしてたのでこの映画のシナリオも掲載されたことがあったから読んだことあったんですけど映画を観るのは初めてでした。レンタル店でも見かけたことなかったし、ようやく観ることができました。日本映画専門チャンネルはたまにいい仕事をしてくれます。たまにだけどね……

60年代が舞台なんですけど60年代っぽさを打ち出したような演出はしてないんですよね。その辺にそれっぽいポスターが貼ってあったりとか、テレビでそれっぽい映像が流れたりとか、そういうのが一切ない。それが良かったと思いました。何も情報を入れないで観るとちょっといつの時代かわからないような世界というか。60年代にヒットした挿入歌くらいは流れるけど、そういう60年代風の飾り付けよりも1人の地元の女の子の日常に密着している感じでストーリーを見せてくれていました。

主人公を演じた子役ちゃんは今はもう俳優をやめちゃってるみたいだけど、この映画ではちょっと野生児っぽくて背伸びしたい年頃の女の子を自然に生き生きと表現していてキラッキラに輝いています。決して器用な演技上手というわけではないけど、素直な感じがともてかわいくて等身大のヒロインそのものでしたね。素晴らしい😊
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