の

醜聞(スキャンダル)のののネタバレレビュー・内容・結末

醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

伊豆で偶然居合わせた若い男女が旅館で一緒にいる姿が写真に撮られ、雑誌社により過激なスキャンダルとして掲載されてしまう。事実と異なる捏造記事に激怒した青年は雑誌社と裁判で争うことに。そんな彼の元に蛭田という中年弁護士が声を上げた。社会派の法廷ドラマ作品。

損得勘定ではなく、真実と社会正義のために雑誌社を告発する青年の青さが眩しい。
そしてそれを実現するための決め手が一度堕ちた自称ウジ虫の弁護士による勇気ある証言。
誰にでも正義は果たせるという希望に満ちているのが清々しい気持ちにさせてくれる良い映画だった。

順調にいっていたら二人の男女はいつしか自然に結ばれるのだと匂わせる描写があり、そうならなくなってしまった雑誌社がなんとも憎い。
「自分の気持ちを誤魔化して世の中全体を嫌なものにするのは嫌だ」はとても良いセリフ。
の