1993年公開の言わずとしれた恐竜映画。
多大な工夫が凝らされ、アカデミー賞獲得に貢献した高い映像技術も、今現在では正直チープに感じられる部分はあるものの、当時に思いを馳せれば革命的だったのは言うまでもないと思う。
カオス理論専門の数学者を伏線に、作中での数奇な出来事をバタフライ・エフェクトで説明する道筋を付けつつ、軽快な起承転結で構成されている大変分かりやすいストーリー。
恐竜の魅力と、遺伝子工学の危険性を同時並行で伝えるなど、案外ファンタジー一辺倒ではないところがある。
作品の本筋に直接関係のないメタな話ではあるけれど、固定化された性別役割分担意識を皮肉るシーンがあったり、普通にUNIXを触れる子供（しかも女の子）がいたりと、1993年の作品にも関わらず結構驚くレベルでの西洋（というかアメリカ）の先進性的な部分が垣間見える。。
