うかりシネマ

X-MEN:ファースト・ジェネレーションのうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

プロフェッサーXとマグニートーの出生から二人が袂を分つまでが描かれる。冷戦下のアメリカとソ連を舞台に、スパイ映画風に二人が仲間だった頃が撮られる。
過去作と異なり登場するキャラは能力を過不足なく使い、ピースのように嵌まっていく。

指導者としてのエグゼビアに焦点が当てられ、マシュー・ヴォーンらしく若手の育成が描かれる。修行パートのおかげでクライマックスは派手さとリアリティを両立させている。
“兄弟”を名乗るほどに信頼し合っていたチャールズとエリックは前作『ウルヴァリン』に重ねられるが、敵側でヘルメットが出てきた時点で破滅を予感させるし、半身不随にさせた決定的なシーンでは罪を認められないエリックで湿度が高まる。

『3』ははっきりと否定しながら、『X-メン』、『2』へ続く要素を、『ウルヴァリン』ほど無理やりでなく舗装する。