KaraP

楽園のKaraPのレビュー・感想・評価

楽園(1998年製作の映画)
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そして、その「楽園」ですね。

これも20年くらい前の映画で、監督は前述「萌の朱雀」で助監督をやった方です。プロデューサーも同じなのだから、どおりで両者の空気感も同じはずだわね。

これを15年ぶりくらいに久々に見返したときビックリしたことがあります。最初見たときに殆ど聞き取れなかった現地出演者のキツイ方言のセリフが、なんと!ちゃんと聞き取れるのです!

ロケ地を調べてみますと、天草や三角のあたりらしいのですね。へ~!!と思って。15年前の僕も、もちろんどこか西の方のキツい方言ぽいなと気付いてはいましたけど、それが今回ちゃんと聞き取れたのは、もちろん僕が長崎生活を経ていたからで、こんなこともあるんだ…と、ちょっとした感動がありましたよね。

それとも関係するのですが、当時から漠然と思ってた疑問、「楽園っていうタイトル、どういう意味なのかなあ」ということだったのですが、今回それが天草のロケだと知って「ああ!!天草のロケだから楽園???!」と思って、おおおおそういうことか!と。方言と併せて15年ぶりに一気に腑に落ちた私がいたわけです。

映画にしろ音楽にしろ、おもしろいのはこういうところでして、そのときには気づかなくても、ずっと何か思い続けてて、ふとしたきっかけで、10年後にも20年後にも気付きをくれることもある。という。ああなるほど。「作品の意味」ってそういうことだよなあと。そんなことを改めて思ったわけですね。

こちらは松尾れい子さんが出演していて、やはり20年前のお姿を見ることが出来ます。この映画は現在DVD化とかされていません。ビデオで残しておいてよかったと思います。
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