2024年の年間ノルマ70本中7作品目。
見させて頂きました。
この作品が名作なのも知っておりましたし、存在も、もちろん知っておりましたが、
実は初見でございます。
何故見なかったかと言われれば、うーん、まぁたまたま見逃していただけなので、
Netflixにふっと現れた時には、
『あー!これは見なければ恥ずかしいヤツだ‼︎』と確信して速攻でクリップしておりました。
また内容に関してはある程度は知識あったけど、それが合ってるのかどうかもわからないので、ほとんど何も知らないのと同じです。
まずはネタバレなしの率直な感想をば述べます。
『非常に面白かったです。確かに感動もしましたし、良い作品だなぁと感じます。
ただ物凄い感動と共に心がアップダウンしてラストに大量に涙を流したかと聞かれれば、そう言うわけではなく、なんとなく
『ずっと良い空気感』みたいなのが作品の中を漂っている様で、その空気感を感じていた様に思いました。
また、後々調べた後に知ったのですが、主人公ウィル役のマッドデイモンと、その友人役のチャッキー役のベンアフレックの共同脚本らしく、
それを踏まえた上で見るとまた違った目線が加わるので、次に見る機会があればその辺も意識して見れたらなと思いました。
名作と呼ばれる作品って、逆に言えることが少ないんですよね。
いっそのこと厳し目のレビューでもしたいのですが、それも難しい程に良い作品でした。本当にそれに尽きます』
また、ここからはネタバレを含みますのでまだ観てない方はご注意を、
他の人と同じかなとは思うのですが、僕が好きと言うか一番感動したシーンはやはり、
親友チャッキーとのやりとりです。
彼の『お前が20年後にここと同じ場所で同じ様な仕事してたら、お前をぶっ殺す』
このセリフには本当に痺れました。果たして自分にこんな事を言ってくれる親友が今自分にいるだろうか?と考えて落ち込むほど、
また、チャッキーはさらに
『俺は実はワクワクしているんだ。お前を車で迎えに行って、玄関をノックする10秒間。
いくらノックしてもお前は出てこない、知らないうちにお前はどこかへ行っちまったって』
すいません正確に覚えているわけではないので、多分この様なニュアンスの事を言ってたのには感動しました。
また、この言葉こそが、エンディングと繋がっているのは非常に美しかったですし、
そこのベンアフレックのエンディングも最高でした。
また、ネタバレなしでも語り出したが、この作品は昔から友達同士だったマッドデイモンとベンアフレックが脚本を書き、映画会社に送り、修正しては送り、を繰り返してようやく映画化まで漕ぎつけた作品であり、
ショーン役をロビンウィリアムがやると聞いた日には嘘だと疑った程だと、なかなか面白い話が出てきました。
さらに、ショーンが『妻のおなら』の話をするくだりは完全なるアドリブらしく、
その後ウィルの爆笑も演技ではなくマジのリアクションであり、さらに言うと、それを撮影しているカメラマンも笑ってしまい、若干カメラが揺れてしまうのである。
名作にはこう言った逸話が付いてくるのはありがちですが、その全てが微笑ましく思えます。
強いて、言うなれば、ウィルの才能と幼少期のトラウマというか、父親との確執をもう少し丁寧に詳細にしてくれた方が感情移入がし易く、スカイラーを振ってしまうのもわかる様な気がするというか、
人にのめり込むのが怖いというのがもう少し伝わるかなぁと感じます。
カウンセリング中に、『君は悪くない』というショーンの言葉が連呼されるシーンでは
もちろん感動はするんですが、
ウィルがそこまで悪い事をしたのか、
悪意があったのか?と言われると、
それがスカイラーを振ってしまった事を言ってるのか?
それとも、他人を遠ざけてしまう事を言っているのか、
才能はあるのに消極的で、外に飛び出す事を恐れている事を言われているのか?
またそれら悲観的な部分を全て指すのか?
それとも全然別のことなのか、
がちょっと分かりずらいというか、感情移入しづらかったです。
仮に養父から虐待を受けていたのであれば
悪いのは養父であり、君は悪くないというセリフが当てはまらないから、
スカイラーを振った事かなぁと感 今は思っておりますが、
しかし、それでもロビンウィリアムズの演技は本当に素晴らしいというか、俺が何も悪くないとしてもあれは泣くかもなぁと感じてしまうほどです。
時に優しく、しかし時には厳しいショーンは
マッドデイモンの母と、ベンアフレックの父を足した人物像にしているそうです。
とりあえず今回はこの辺にします。