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ロベレ将軍のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

ロベレ将軍(1959年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

『影武者』的な設定の戦闘のない、諜報のみの戦争映画。将軍に扮する羽目になったチンケな詐欺師の結末は--

イタリア・ネオレアリズモ映画の名作。
ロベレになるまでが長すぎるのが残念ですが、イタリア人よりも物の通りに通じたミュラー大佐が良い!

以下は物語。

第二次大戦末期のジェノバの街。
賭けで有金を失ったバルドーネが、一緒に暮らす踊り子に宝石を貸してくれる様に頼み込むが、既に信用はなく、家を出る。
すれ違ったドイツの将校車がパンクしていて、バルドーネはミュラー大佐に修理屋を教える。
バルドーネは偽サファイアをタネに、駐留ドイツ軍や地元の知人達に借金を申し出るが、悉く断られる。そして、夫がドイツ軍に捕まった女性に、旦那を助けるからと金を騙し取ろとして、逮捕されてしまう。
イタリア一体に対独パルチザンが広まっていて、大物ロベレ将軍が潜水艦から上陸するがドイツ軍に射殺されてしまう。
パルチザン組織解明にロベレ将軍を生け捕りにしたかったミュラー大佐は、詐欺師バルドーネにロベレ将軍の振りをして、パルチザンの首領ファブリシオを炙り出す様に依頼する。
政治犯のみが捕まっている牢獄には死刑囚も多く、バルドーネは皆に尊敬されている。しかし、メモの受け渡しでミスをして、仲間が拷問に合い自殺。彼もミュラーからの信用を失ってしまう。処刑直前、バルドーネはファブリシオをヒントを掴むが、口を割る事を拒み、銃殺されるのだった------
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