ピュンピュン丸

ウルトラQ 1/8計画のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

ウルトラQ 1/8計画(1990年製作の映画)
3.3
ウルトラシリーズのヒロインといえば、言わずと知れたセブンのアンヌ隊員(ひし美ゆり子さん)だが、ウルトラQ、ウルトラマンと2作続けてヒロインを演じ、ウルトラシリーズを軌道にのせたのは、まさにこの回の主役「桜井浩子」さんだ。

桜井浩子さん演じる、駆け出し女性記者の由利子さんが、なんの手違いか、食糧難を解決する『人類1/8計画』の賛同者として、自らの体のサイズを1/8にされてしまう。そのシーンが、現代版『親指姫』のようでかわいらしい。

アンヌ隊員は成人男子を魅了するほどの美しさと色っぽさを兼ね備えていたが、桜井さんは目も鼻も口もアンバランスに大きく、1回見たら忘れない、そして、子供うけするお姉さん的なキャラクターだ。

そして、この桜井さんは、次のウルトラマンでは、科学特捜隊唯一の女性隊員、フジ隊員になっている。ちなみにフジ隊員は、ダダ星人の人類家畜化計画でとらえられ、この回とは逆に巨人化されるから面白い。ちなみにこのとき、ウルトラマンは、全話通じて唯一、人間サイズになって活躍する。(人間サイズで戦うのはセブンのお家芸)

大きくなったり、小さくなったり。まさに円谷さんの真骨頂というところ。

ただ、この1/8計画、まさかの夢オチとは...