『墓場の鬼太郎』同様、やや大人向けの鬼太郎だけど、墓場の鬼太郎よりはおどろおどろしいところはないかな。
最初、横溝正史さんの金田一耕助、特に『犬神家の一族』的なテイストで、コナン君の人気に影響されて、鬼太郎が推理ものテイストになっていく路線なのかなと思った。けど、しっかり幽霊族とか怨霊とかの流れになっていったので、ややホッとした。
目玉の親父はなるほどこうやって、目玉だけになったのね、ふむふむと思った。
一見、鬼太郎ゼロって感じのストーリーだけど、幽霊族が、社会のためだと洗脳され、制度や法でがんじがらめになって、生き血をすすられている日本の一般サラリーマンや労働者を象徴しているのだとすると、痛烈な社会批判をしているともいえる。まあ、そうなんだろうけど。
かといって、いまさら社会主義や共産主義では何も解決されないことも実証済みで、どうしようもない行き止まりだよね、人類は。
猫娘が異常に可愛くなっていて、嬉しいやら、違和感やら。可愛い猫顔はまるでNew Jeansのヘリンだな。（笑）
それと、さやさんの絵姿はまるでサクラ大戦のサクラのようで懐かしかった。
昭和の戦後間もなくくらいの時代設定でないと、あぁは頻繁に喫煙シーンを描けないよね。今はつまんねー世の中だよ、まったく。
鼠男に期待するでー。(^_-)
