このレビューはネタバレを含みます
なるほど、、、要するにブラザーで扱った、行き止まりが見えている道をゆっくり進んで最後に破滅するということなのだろう。ヤクザ版、ぼくのなつやすみみたいなモラトリアム。
が、とりあえず遊んでいるヤクザがかわいい。本当は悲壮感たっぷりなはずなのだがほのぼの。
しかしビートたけしの心中かよく分からん。なにを感じてどう考えているのか、まあそれはどの映画でもそうだけど。
この頃からよくわからない世界観、とつとつと過ぎてゆく時間、感情のない行動、そういうものの切り取り方をする監督なんだなあ。
苦手とまでは言わないけれど、そのよさはよくわからん。暴力もいきなり始まる、「狐狼の血」みたく感情むき出し、理由や仁義がデンと座っている方が好きだから、正反対の彼の作品は合わないんだろう。
けれどもこうして見ているってことは、なんか魅力があるんだろうなあ。わかんないけど。