odyss

埋もれ木のodyssのレビュー・感想・評価

埋もれ木(2005年製作の映画)
2.7
【小栗康平監督ならではだけれど】

小栗康平監督作。 

物語性を排してイメージを重視する方向性が非常に強くなっている。強いて言えば、小さな町に住む女子高生が互いに童話的なお話をしてみたり、住民が昔風の店を守っていたり、お祭りをやったり、ということになるが、映像の詩的世界を楽しむというのが本来的な鑑賞の仕方であろう。

ただし、この時代に流行していた鯨イデオロギー(クジラは人間と並んで特権的な動物だという)を無批判的にとりこんでいるなど、時代の限界は隠しようもない。
odyss

odyss