藍色

ノートルダムの鐘の藍色のレビュー・感想・評価

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
4.0
この映画はかなり好き…!

ディズニーなので、主人公のカジモドとエスメラルダがくっつくのかとばかり思っていたけどそうじゃないエンドなのが驚き。

フェビュス隊長は当て馬っぽいなーと思いながら見ていたし、フロローを倒した後でえげつない裏切りをかましてカジモトに心の傷を残しつつ殺されるラスボス枠なんかな??とハラハラしていたので、最後まで良い人で本当に良かった。

結局、見た目の悪いカジモドは美女のエスメラルダとは恋人になれないのか?みたいなルッキズムに繋がる話もできなくは無いんだけど、それよりもカジモドにフェビュスという同性の友人が出来たこと。恋愛関係の相手じゃやくとも、カジモドの人間性を認めて尊重してくれる人が男女共に出来たことのほうが嬉しい。

フロローは本当に地獄に落ちろと思いながら見ていたので、「神は悪人を地獄の炎の中へと落とす!」的なセリフと共に足場が崩れて落ちて死ぬラストはすっきりした。

「自分は正義の側である」と信じて被差別民であるジプシーを迫害してるところ。それでいてカジモドに「ジプシーの母がお前を殺そうとしているところを助けた」と嘘をついてコントロールしようとしてるところ。エスメラルダに対する自分の性欲を「あの妖女が誘惑したせいだ」と責任転嫁してるところ。

エスメラルダへの欲望や、「下賤な被差別民であるジプシーにこの私がそんな気持ちを抱くわけがない」という混乱で訳がわからなくなり、果ては一般市民まで巻き込んでパリを火の海にしているところ。それをカジモドに「お前がエスメラルダを助けたせい」とまたしても責任転嫁して罪悪感を抱かせコントロールしようとしてるところ。

フロローがエスメラルダの首筋のにおいを嗅いでセクハラしたり、
エスメラルダに「死ぬか、私のものになるか」って迫ったりするシーンはシンプルにキッッショ!!地獄の業火に焼かれて永遠に消えてくれ…
藍色

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