詠夢

映画 けいおん!の詠夢のネタバレレビュー・内容・結末

映画 けいおん!(2011年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

※少々過激なレビューとなっております 見る時にはご注意を

原作一巻だけ既読 アニメ未鑑賞

まぁ良かったよ
ツッコミ所あるけど
ただ卒業旅行がピークに感じたせいか、それが終わったあとがちょっとダレた
歌作りぐらい、旅行の時に完成させておいて、終わった直後にすぐ歌っても良かったのに
歌作りを旅行終わってからも続けたため、長く感じたし、尺稼ぎにも感じてしまう
それに旅行が始まるのが遅い
予約だの、計画だの、映す所が細かすぎる
こういうのは行くと決めたらさっさと旅行本番へ済ませれば、テンポも良くなるだろう

肝心の中身はどうだったのかというと、しっかりと忠実した出来だった
よく旅行にありがちなトラブルを描けており、こちらも旅行している気分になる
ロンドンで友達と会ったのはありえない確率だが笑
先ほど言った通り旅行部分がピークなため、終盤の学校生活はダレてしまうが、楽しい時間からの高校卒業は、映画でやるには十分なシナリオだと思う

作画もグッド
むしろキャラ1人1人の行動がうるさいというか
例えば、誰か1人が話してる間、聞いているキャラたちがちょくちょく動いたりする
ロンドン描写もまるで聖地のようだったし、人もリアルに歩いている
こういう細かい作画力が、まるで映画の世界に引き込ませる手法
さすが京アニ

凄い曲を作ろうとか言ってたのに、あんな静かすぎるとショボく思ってしまう
比較すると変だが、ボクノートぐらいな爽やかな感じを出してほしかった
別にそれをED曲にすればいいのに、肝心のED曲は楽しすぎる
これじゃあ涙出ないだろ
泣かせる努力ぐらいあっていいものだろ

しかしホントに許せないことがあった
・主要キャラ全員が同じ大学に行く
これおかしいだろ!
なんでそんなことするんだ!
ファンはやったあ!とか思ってるけど俺は許さない!
何故か教えてやろう
キャラの成長がないからだ
いつもみんな一緒とかいうモットーがあるせいで、いつまでもハッピーな毎日にしてしまうからだ
現実を見ろよ
仲いい友達と一緒に大学行けるか?
いつまでも友達に会えるか?
これらを良いと思ってるやつ絶対ろくな人間じゃない
人生にはな、友達と離ればなれになるという試練があるんだよ!
離れて寂しいと思うけど、それでもまた会えると思ってこれからの人生歩むのが人間なんだよ
なぜそれを描写しない!
なぜ別々にしないんだ!
これは原作者が能天気過ぎるのも原因だ
創作だからいいだろと思ってるけど、創作には現実をリスペクトすべきなんだよ
そうじゃないと感情移入できないだろうが!
キャラには時に挫折も必要だろうが!
成長するトリガーになるからだ!
この作品はきんモザと同レベルだ
あれも幼稚な高校生描いておいて、こっちはまともだけど進路がほぼ同じ!
キャラに成長がない!
そのせいで能天気なストーリーになってしまう!
興奮書きしてしまったが、これは事実だ
評論家の中に、その点を不評している人がいる
考えていることは同じだ、非現実になっている
こんなリアリティのない作品は久々だった
だから、いくらキャラが可愛くてもこれについては許さない
原作者よ、現実を見ろ
過激になってしまってすみません

泣いたと言ってる人が多いが、俺は別に泣けはしなかった
天使に会えたとかいう曲がそんなに涙が出る曲ではなかったし、まず俺はけいおんをそんなに見たことがないから、まだ好きなアニメ類には入ってない
もしこれが推しアニメになってたら、泣いてただろう
ちなみにわたてんはめっちゃ好きなので映画泣けました

あずにゃんが天使に会えたという曲を聞いたあとに、「良かった、下手だけど」とか言ってる切り抜きを見たことがあるが、そんなシーンはなかった
どうやら未公開らしい
正直、そんなこと言う意味ないだろ
せっかくの雰囲気が冷めるだろ
別にないほうが良いだろ

旅行の終盤が駆け足だったのと、その次の学校生活がダレたのを除いて、ちゃんとまとまりがあった
正直110分もいらないと思った
テンポ良くすれば、90分で大丈夫だ

けいおんはいつかアニメにも原作にも手をつけようと思うし、また映画も見ても良い
そこまで悪くはないしね

さすが京アニの代表と呼ばれる程の高レベル
他のアニメも見習ってほしいものだ

あれ、なんだか喪失感が…
詠夢

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