Shirorin

愛人ジュリエットのShirorinのレビュー・感想・評価

愛人ジュリエット(1950年製作の映画)
3.7
留置所の中でひとりの女性のことを思い続けるミシェル。沈黙と孤独の中、彼は夢の世界をさまよい、愛しのジュリエットを探すのだが、そこは記憶を失った人々の村だった…というストーリー。


"詩的リアリズム”の作家カルネの感傷的な幻想ロマンの傑作。

タイトルに「愛人」とあるけど、愛人の話ではなく、「愛しい人」て方の意味。

忘却の村。
自分の名前も過去も、ちょっとさっき会った人のことすらも忘れてしまう…

ジュリエットが妖精のように美しくて、この村の幻想的な雰囲気にぴったり✨

髭ヅラの領主が怒り狂って追いかけてくる顔が、途中から阿部寛にしか見えん😂

ジェラール・フィリップってイケメンなんだけど、どこか頼りなくて、そこになんとも言えない儚さがある。
『ジョーカー』以上に長い長い階段を駆け降りるシーンが印象的😌

忘れっぽい方にオススメ。
Shirorin

Shirorin