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旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷のmitakosamaのレビュー・感想・評価

旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷(1962年製作の映画)
3.3
YouTubeにて。天下御免の向こう傷。シリーズ29作目とのことで、だいぶ末期の作品だね。
しかも監督が東映では珍しい中川信夫。(一応シリーズでもう一作作ってるようだ)

幾つかシリーズを見てみたが、割と徳川家のピンチだったりと、スケールのデカイ陰謀が多かったが、その意味では今作は廻船問屋の乗っ取りという内容だ。大きな家とはいえ一商人の家だの話だもんな。

冒頭、退屈のお殿様はお良(水谷八重子)の退屈な踊りに欠伸な日々。実は退屈男と言いながら日常に退屈してるシーンってあんまり無いんだよね。その意味ではある意味新鮮だった。

品川隆二演じる遊び人に呼ばれ、先ずはオープンしたばかりの小料理屋に顔を出すが、そこの女将と廻船問屋の主人の土左衛門が上がる。
真相を追う殿様に、怪しい男たち。

更に敵の用心棒の浪人に、東千代之介。珍しい役どころだし、退屈男にもあまり無いタイプのキャラの登場に驚いた。

タイトルの珊瑚屋敷とは、家の乗っ取りを始めた悪党が、珊瑚で出来た柱を埋め込んだもので、中にご禁制の宝石などが入っている。変なネタだなぁ。

千代之助かラスボスになるなら、もっと盛り上がったと思うが、最終的には味方となって戦う。ちょっと惜しい。
しかし、敵ボスのオッサンの最終手段が空手なのは笑った。剣に対し徒手空拳で挑み速攻斬られちゃう(笑)
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