藍色

塔の上のラプンツェルの藍色のレビュー・感想・評価

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)
3.7
ランタン祭りのシーンが幻想的で綺麗!ラプンツェルが可愛い…塔から初めて出た時の躁鬱感が好き。マキシマスとユージーンの絡みをずっと見てたい。酒場での「誰にでも夢はある」の歌のシーンも。

「アラジン」「ノートルダムの鐘」と同じ日に見たんだけど、ヒーロー役が泥棒という点ではアラジンと共通してる。主人公が偽の義理の親に高い塔へと閉じ込められ「外の世界は危ないから」と、本当は義親の利益のためなのに閉じ込められてるところはノートルダムの鐘と共通してるなと思ったりした。

ただラプンツェル義母にとっては、自分が先に見つけて取得した癒しの花を奪われた挙句、永遠に咲いてるはずだった花は薬にされて飲まれてしまったわけだから、そこはちょっと不憫ではある。もっとしっかり立ち入り禁止にして管理しとけばな…。原作の童話のラプンツェルも、隣に住む魔女の畑のラプンツェルを妊娠中のおかみさんが食べたくて仕方なくなり盗んだせいで、かわりに魔女に赤子を要求されるところから始まるのでちょっと繋がってるのかな?

でもラプンツェル義母は、ラプンツェルが髪を切り癒しの力を失ったので、今まで癒しの花の力で伸ばしていた寿命が尽きて灰になった…って死に方だったので、あるべき姿に戻ったエンドな気もする。

ラプンツェルは義母のことを母だと慕ってたけど、義母はラプンツェルのことを薬にされて飲まれてしまった「花」がわりとしてコントロールしやすいように扱っていたし、要所要所でラプンツェルの自己肯定感をへし折るようなことばかり言ってるのでいかにも毒親なヴィランて感じがした。
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