トールキン

ALWAYS 三丁目の夕日のトールキンのレビュー・感想・評価

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)
5.0
無料配信されたということで。多分10年ぶりくらいに鑑賞。以前見た時よりもものすごい感情移入したと確信出来るし、非の打ち所がないような作品の出来栄えだと改めて思えた。

「ゴジラ-1,0」を見てからこちらを見るとものすごい感慨深くなる。昭和の街並み、情景、そのCGやセットが細部に至るまで精巧で画面に映るもの全てが昭和レトロ好きには堪らない。
戦後を経て日本経済がぐんぐんと上がっていった昭和30年代ってこんな感じだったんだーとしみじみ思えてずっとこの世界観に浸っていたいとも思えるようなそんな心地よさ。出来るものならタイムスリップしてみたいと本気で思うしこの時代を生きた人を羨ましいともさえ思ってしまう。

さらに人情味溢れる全ての登場人物に愛着が湧く。この時代の日本てこんな人情豊かな人たちばかりだったんだろうなあ。じんわりと温かい気持ちになれて自然と涙が出る。
須賀健太くんと堀北真希さんがめちゃくちゃ懐かしく思えた。

余談だけど、東京タワーが完成?開業?したのが昭和33年の12月23日とのこと。今作の中では4月から始まり、12月の大晦日で作品は終わる。最初は東京タワーを作ってる最中の描写だったがラストカットでは完成していてさらにその横で夕陽が綺麗に映えているというこの演出が何とも素晴らしい。
綺麗な夕陽って見かけたらつい見惚れてしまいません?何十年経っても人間の感情がそうであってほしいと思えた。
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